台風10号が九州と四国エリアに活発な雨雲が通過して竜巻が発生する恐れがあると発表されました。
現在の竜巻注意情報の案内と「竜巻発生確度ナウキャスト」の見方、竜巻対策の情報をご案内しています。
【台風10号情報】アウターバンドと呼ばれる活発な雨雲の帯が九州、四国を通過し、激しい雨を降らせています。竜巻のおそれもあるため厳重な警戒が必要です。すでに避難の難しいエリアが増えてきていますので、身の安全を最優先に警戒を続けてください。https://t.co/2QtYZaBQH3 pic.twitter.com/ktf1nT0zEQ
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 6, 2020
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竜巻注意情報
竜巻注意情報は気象庁の公式サイトより確認することができます

この注意情報が発表されるのは、激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断された場合です。
有効期間は発表から約1時間です。
竜巻注意情報が地域に発表されたら周囲の空の状況に注意し、積乱雲が近づく兆候が確認された場合には、丈夫な建物に避難しましょう。
竜巻発生確度ナウキャスト
竜巻発生確度ナウキャストでは竜巻等の発生する可能性が高まっている領域が確認できます。
「竜巻発生確度ナウキャスト」のみかたと解説
竜巻発生確度ナウキャストは10km四方の領域ごとに竜巻等の発生しやすさの解析結果を提供する情報です。
実況と1時間先までの予測を提供しており、10分ごとに更新されます。
発生確度2
竜巻などの激しい突風が発生する可能性(予測の適中率)は7~14%程度
発生確度1
発生確度2で見逃す事例を補うように設定
予測の適中率は1~7%程度

発生確度1や2程度の可能性でも、普段に比べると竜巻などの激しい突風に遭遇する可能性は格段に高い状況です。
発達した積乱雲が近づく兆候がある場合は、頑丈な建物内に入るなど安全確保しましょう。
竜巻等に関連する段階的な情報の発表と対応のしかた
竜巻等の気象情報は時間を追って段階的に発表されます
竜巻注意情報が発表
↓
竜巻発生確度ナウキャストで竜巻等の発生する可能性が高まっている領域や今後の変化を確認
こちらの表で発表と対応のしかたについて詳しく見ていきましょう。
半日~1日程度前に気象情報 で「竜巻などの激しい突風のおそれ」と明記して注意を呼びかけ
数時間前には 雷注意報 でも「竜巻」と明記して特段の注意を呼びかけ |
人が大勢集まる屋外行事や高所作業のように避難に時間がかかる状況では、 気象情報 や 雷注意報 にも留意し、万一に備え、早め早めの避難を心がける |
今まさに、竜巻等が発生しやすい気象状況となった段階で 竜巻注意情報 を発表 | 周囲の空の様子に注意
頑丈な建物に避難するなど身の安全を確保する行動をとる 気象庁ホームページの竜巻発生確度ナウキャストで、危険度の高まっている領域をこまめに確認 高解像度降水ナウキャスト においても、竜巻発生確度ナウキャストを表示 |
竜巻から身を守る方法
竜巻等は積乱雲の下で発生します。
積乱雲は、大気の状態が不安定なときに急発達し急な大雨、雷、ひょうなどの激しい現象も引き起こす可能性があります。
防災啓発ビデオ「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」を参考にしてください(気象庁提供)
対策・解説編をご案内します
雨雲レーダー
雨雲レーダーを活用して雨雲にも注意しましょう。
台風中心付近の雨雲も危険ですが、
少し離れている宮崎県や四国なども大雨になっています。中心から遠い近畿、東海、関東も大気不安定。竜巻などの突風も起きやすいです。
雨雲レーダーの活用を。https://t.co/qeTIVMpmT2 pic.twitter.com/p456uMZQZO
— 國本未華(気象予報士/クリオネクリエーター/防災士) (@kunimotomika) September 6, 2020